こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
発達障害の子どもが学生の場合、夏休みが終わり、そろそろ二学期が始まりますね。
といいますか、もう始まっている学校も意外と多いですよね。
今日は、こんな時期なので、二学期を迎えるにあたって、発達障害の子どもにどう対応していくとおすすめなのか、紹介します。
夏休みの宿題が終わらない!
発達障害の子どもを持つ親御さんで苦労されることが多いのが、夏休みの宿題ですよね。
発達障害の子どもは、想像することや計画するのが苦手だったり、集中力が続かなかったりして、宿題を先延ばしにすることがあります。
また、読み・書き・計算に困難があり、宿題がなかなか思うように進められないこともあります。
毎日の一行日記、たくさんの量のドリルをやり終える、感想文を書くといったことは難しいことがあります。
この時期だと、宿題が終わってないことで焦っている親御さんも多いかもしれません。
ここで大切なのは、子どもの宿題は、子どもに責任を取らせるということです。
つい親御さんが手を貸して、作品などを作ってあげたくなることもあるかもしれません。
ただ、それでは、発達障害の子どもは、また親にやらせればいいと誤って認識してしまう可能性があります。
終わらなかったら、どうなるのか?という失敗体験から学べることもたくさんあるのですね。
「終わらずに学校に行ったら、先生に怒られた💦次からはもっと早くやろう…」
「今度からは、この日までにこれはやっておこう…」
など、結果を想像することや計画性をはぐくむ経験になります。
しかし、サポートはしてあげることは大切です。
「今回、終わらなかったからこうなった。」
「遅れても提出するためにはどうしたらいいか?」
「次回からはどうしたらいいか?」
といったことを話し合ったり、
もし、困難な作業がある場合は、先生に相談したり、機器などを使用したりすることで、やりやすくならないか?
といった工夫を検討したり。
黒瀧心理カウンセラーのこちらの記事が参考になります。
発達障害の子どもが夏休みの宿題を先延ばしにする理由と対策
スモールステップでできるところから
二学期になると、運動会などのイベントがあったり、勉強も進んでいったり、友だちとの仲も色々あったり、発達障害の子どもも困難に直面する機会が増えてきますね。
長期休みの後は、不登校になりやすい時期でもあります。
発達障害の子どもが二学期に何か困難なことにぶつかった場合、根性論だけで乗り越える・より指導に力を入れて頑張らせるだけではうまくいかないこともあります。
そういった時は、困難を乗り越えやすいような「工夫」が大切になります。
スモールステップでやるのがおすすめです。
やり方としては、まず、発達障害の子どもがどこまでその作業ができているのか?そして、どれを優先に取り組んだ方が良いのか?といった現状を把握します。
そして、これくらいわかるだろう・できるだろうではなく、機器などの助けも借りながら、小さな目標を立てます。
説明や指導するときも、目で見てわかるようにする・繰り返し説明する・ルール化するといった工夫をして、一つ一つ確認しながら進めます。
うまく行ったら、習慣化することで、発達障害の子どもが考えなくても動けるような仕組みにしていきます。
二学期以降、二次障害を防ぐには…
先ほども、長期休みの後は、不登校になりやすい時期でもありますとお伝えしましたが、発達障害の子どもはうつや不登校などの二次障害になりやすい傾向があります。
その理由として、特性によって、失敗や困難が生じた時に、『こんな自分はダメなやつなんだ』と自己否定・人格否定になってしまうことが一つ大きいです。
ですから、二学期以降、発達障害の子どもが二次障害になるのを防ぐためには、自己肯定感を失わないことが大切になります。
できている部分を見つめて褒めてあげる・人格否定となるような声がけはしないことがおすすめです。
「ほんとあなたダメね」・「こんなこともできないなんて」ではなく、
「ここ、すごく良くできてるね!」・「こんなに本当に頑張ったね」・「ここをこうするとさらに良くなるね!」といったポジティブな声かけもとても重要になります。
何か注意するなら、その2倍以上は、ありのままの子どもを褒めていくと良いです。
いつも子育てや家事、お仕事などに追われていてなかなかそんなことする余裕ない!と思うかも知れません。(本当にお疲れ様です!)
ただ、二次障害になってから、発達障害の子どもにこういったことをしていく方が遙かに大変になります。
なので、今から少しでも、心がけていただくのがおすすめです◎
生活リズムも大切に
夏休み中に生活リズムが乱れていた場合、二学期で戻すのがなかなか大変なこともありますよね。
また、これから秋になるため、季節の変わり目で、どうしても身体のリズムも乱れやすくなります。
睡眠・食事・運動といった日常を整えていくことが、心身の健康にもつながります。
まずは、朝起きる時間を整えることから始めて、睡眠・食事もなるべく一定の時間におこなえるようにしていきましょう。
ということで、今回は、発達障害の子どもが二学期を迎えるにあたって、押さえておきたいポイントをお伝えしました。
発達障害の子どもが、健やかに二学期を過ごせるように、参考にしてもらえればと思います。
他にも、発達障害の子どもへのサポート方法を知りたい方は、「発達障がい克服!無料メルマガ」を読んでいただくのもおすすめです。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。