こんにちは。
発達障がい支援センターの真鍋良得です。
9月に入り、学校は新学期が始まりました。
発達障害がある子どもを持つ方が、学校の先生に対して子どもの状態をどのように伝えればいのかとか、うちの子に手がかかりすぎて先生が困るんじゃないかといった悩みを抱えている方は少なくありません。
学校によって、先生によって、考え方や対応は様々ですので、親としての対応方法もケースバイケースです。
ただ、大切なことは、親がいつでも100%子どもの味方でいてあげる、親は全力で子どもを守ってあげる、ということです。
「ちゃんとしないと先生に迷惑をかける」「先生を困らせないように」、ということだけではなく、子どもが安全に安心して学校生活を送ることができるためにはどうすればいいかという視点も必要です。
例えば、給食を食べるのに1時間かかる子どもの場合、「いつまでも食べていたら先生に迷惑がかかるし、他の子どもたちにも影響がある」という理由で、時間内に食べられるようにさせようとすることがあります。
この場合、まず考えることは、子どもがどうしたいのか、子どもにとってどうするのがいいのか、ということです。
食べるスピードが遅いだけで給食が大好きで全部食べたいという場合もあれば、給食の量が多くて食べるのがつらいという場合、嫌いなものがあるけど好き嫌いしちゃいけないと言われているから頑張る、など、子どもによって、状況は異なります。
その、子どもの状況に応じて、「嫌いなものはたべなくていいよ」「時間がかかっても全部食べていいよ」「おなか一杯になったら残していいよ」など、子どもが一番給食を楽しめるようにサポートしてあげれば、子ども自身が自分で考えていい方法を見つけだしていきます。
先生から「これでは困ります」といったことを言われる時、「先生が困っているから」と先生の方針に子どもを合わさせるのではなく、子どもが必要以上に我慢したり嫌な思いをしないように、子どもの立場に立ってどうするかを考えることが大切です。
子どもの立場に立つ、子どもの味方でいる、というのは、先生とケンカしてでも子どものさせたいようにさせるということではありません。
先生に迷惑かけるといけないから、という理由で子どもをがんじがらめにしてしまっては、子どもの本来の能力を発揮することができなくなってしまいます。
親が先生に迷惑をかけていると思っていても、先生は何とも思っていない場合だってあります。
先生と上手にコミュニケーションを取りながら、子どもが安心して楽しく学校に行けるように、子どもの目線で考え、全力で子どものことを応援してあげましょう。