こんにちは。発達障害支援センターの阿部由香里です。
あなたは、ネガティブな気持ちを持ったときに、それを抑えなければならないと思っていませんか?
例えば、
・友人から嫌なことを言われてもやもやしたとき。
・先生や親に、ものすごく怒られて落ち込んでしまったとき。
・自分のことを、否定的に評価されたと思い、怒りがわいたとき。
・他人の行為に、イラっとしたとき。
あなたも経験したことがあると思います。
それらは、確かにネガティブな感情なので
それを感じている自分に
「あまりよくない感情だなぁ」という思いから、
「そんな風に思う自分は醜い」とか、
「こんな感情を持ってはいけない」
と自分を責めたり、感情を抑えようとしていませんか?
抑えようとしても、出てしまった感情は消すことはできません。
頭の中で、心の状態に葛藤しているだけです。
声に出さなくても胸の奥で、もやもやの鐘が鳴り響いているのです。
思春期を通り過ぎた私たちには自我があるので、
「自分は間違っていないぞ」ということを伝えたくて
反論することもあるでしょう。
ネガティブな感情、それ自体にいい、悪いはありません。
そういう感情を持ってもいいのです。
感情を抑え込むのは、あなたの個性を消してしまいます。 大人だからって、先生、生徒だからって、我慢しなくていいのです。
あなたの思いは大切に受け取ってください。
そして、「自分は今、何に対してネガティブな感情を持っているのかな?」
と考えてみてください。 自分の中で、何が許せないと思っていますか?
あなたにとってのルールがあるのですね。そして、それは、相手のルールではなく、自分自身のルールなのです。
だから感情が動くのですね。
それは相手の問題ではなくて、自分の中の基準があるから問題と感じるのです。
それを知ったとき、自分のことを落ち着いて受け止めることができるように思います。