こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
よく、「ありのまま」という言葉を耳にしますよね。
発達障害も含め、ありのままを受け入れよう。
ありのままの自分でいよう。
ありのままで生きよう。
ありの~ままの~♪という歌。
こういったことを耳にした時、
ありのままの自分でいれたら、どれだけいいか!?と思う一方で、
みんながありのままでいたら、社会が成り立たなくなる!社会で生きていけなくなる!と思う方もいるかもしれませんね。
今日は、発達障害とありのままというテーマでお話できたらと思います。
ありのままは自分勝手(わがまま)ではない
まず、多くの発達障害の方が勘違いされるのが、ありのままで生きるなんて自分勝手だ!わがままだ!ということです。
ありのままでいたら、好き放題やってしまって、人に迷惑かける!社会で生きていけなくなる!と思うのですね。
ただ、ありのままと自分勝手(わがまま)は異なります。
ありのまま:自分を大切にしつつ、他者も大切にする
自分勝手(わがまま):自分だけを大切にして、他者をないがしろにする
ありのままは、自分と他者が対等なのですね。
自分にはありのままに生きる権利があり、他者にもありのままに生きる権利があることを理解しているのです。
だから、自分がありのままで生きるために、他者の権利を奪うことはしないのです。
一方、自分勝手(わがまま)は、自分が上で他者が下で、対等ではないのです。
だから、自分が何をしてもいい!、誰かに迷惑をかけてもいい!という考えに陥ってしまうのですね。
ただ、心のどこかで、そういったのは良くないなぁと思っている部分があります。
罪悪感が残るのですね。
これも、ありのままとは言えないですよね。
そして、補足として…
自分を押し殺して生きるのは、自分が下で他者が上。こちらも対等ではないのです。
だから、我慢や抑圧をして、自分の気持ちに嘘をつき続けてしまうのです。
それで他者が喜ぶこともあるかもしれませんが、ありのままでないあなた自身は辛いですよね。
ありのままが、一番健康的な状態
ですから、自分と他者が対等である「ありのまま」の状態が一番健康的で、良い人間関係が築けるのです。
発達障害のあなたはどうでしょうか?
発達障害である自分のことを嫌いになったりはしていませんか?
自分勝手に振る舞って、後悔していませんか?
自分さえ我慢して頑張ればいい…と、無理をしてはいませんか?
ぜひ、今日から、ありのままの自分でいてみましょう。
ありのままでいければいけない!?
発達障害のある方は、白黒つけやすい傾向にあります。
ですから、ありのままでいようとして、
「ありのままでいなければいけない」
「ありのままでない自分は偽りの自分だ」
「ありのままでない自分はダメだ」
といった、白黒思考に陥ることもあります。
この場合、ありのままでない自分を否定し、ありのままで生きていない人を否定することにもつながります。
では、どうしたらいいのでしょうか?
ありのままでいるには、自己否定を卒業する
ありのままでいるには、自分を否定することをやめていきましょう。
発達障害の自分を否定することをやめる。
発達障害の特性でドジをした自分を否定することをやめる。
ありのままでいられない自分を否定することをやめる。
自分を否定することを否定するのもやめる!
他者を否定する自分を否定するのもやめる!
そうすることで、ただ、そのままの自分OK!になり、心地良いバランスで生きられるようになていきます。
そうなると、白黒思考に陥ることも減っていきます。
ありのままのあなたが好きな人は必ずいる
ありのままで生きたら、悪口言われるかも…嫌われてしまうかも…
そう思う発達障害の方もいるかもしれませんね。
ただ、忘れないでください。
ありのままのあなたが好きな人も必ず世の中にいるのです。
ピーマンと同じで、あの苦みが嫌いな人もいれば、好きな人もいるのです。
だから、ピーマンがピーマンのままで良いのと同じように、あなたもあなたのままで良いのです^^
ということで、今日は、ありのままというテーマでお話させていただきました。
ありのままでいるにはどうすれば…と悩んでいる発達障害の方のご参考になればと思います。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。