こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育て中のあなたは、わが子に例えばこんな様子を見られることについて、戸惑ったり不思議に思ったりすることはありませんか?
・つい数日前までやっていたことが、急にヤル気がなくなってしまった
・学校から出た課題など、やらなくてはいけないことを先延ばしにすることが多くて、学校に行きづらくなってしまった
・今までできていたことが、学校の人間関係のことなどが気になり、急にできなくなってしまった
というようなことはありませんか?
わが子が急に変わったように感じられるので、どうして急にこうなるの?と思ってしまうかもしれませんが、その原因にもしかしたら発達障害がある可能性があります。
発達障害、ASD(自閉症スペクトラム)の特性として、
・自分の感情をコントロールすることが苦手
・想像することが苦手、つまり、先へ先へと考えていくことが苦手
という特性があるのです。
ですので、たとえば、
”これをやらないとあとからもっと大変な思いをするようになる”
といったことが想像しにくく、目先のやりたいこと、楽しいことなどにとらわれてしまうので、結果的に先延ばしということをしてしまうのです。
先延ばししたり、急にできなくなってしまったりするからといって、発達障害ということではありません。大人でもあることです。
ただ、とても重要なことや、必ずやらなければいけないことまで先延ばししたりやらなくなってしまうということが見られる場合に、発達障害の傾向がある可能性があります。
発達障害のわが子(診断を受けている、もしくは発達障害の疑いがある)や支援の対象者が、どのようなことだとすぐに取り組めて、どのようなことだと先延ばししやすいのか、ということを、親や支援者という客観的な視点から見つけて教えてあげることができるといいですね。
また、発達障害があると、実際に経験しないと身につかないということがあります。
定型発達であれば、実際の経験を通さなくても身につくことが、発達障害があると身につきにくいのです。
たとえば叩かれた人をみて『痛そうだな』と定型発達だったらわかることも、発達障害があると、『叩かれると痛いだろうな』とわかる度合いが少ないのです。
ですので、
・実際にやるべきことをやらなかったらどういうことが起きるのか
・きちんとやるべきことをやったので困らなかった
というような体験をさせるあげることはとても大切なことです。
失敗するぞ、と思っても、見守る。
自分でやったことの責任は自分でとらせる。
ということが大切です。
親は子どもがかわいいので、つい助けてしまいたくなる気持ちもとてもわかります。
ですが、お子さんの人生という長いスパンで考えて、これからの時代を生き抜いていく力をつけるための支援をしてあげてくださいね。
あなたの幸せになる子育てを応援しています。
心理カウンセラーの黒瀧素子がお送りいたしました。