こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
発達障害もしくは発達障害の傾向があるお子さんを育てている親御さんであるあなたは
お子さんのとらえ方がすごく極端になってしまっていると感じることはありませんか?
・目が合った友だちからちょっと目をそらされた(と感じた)ので、ボクはその友だちから嫌われてしまったと思ってしまっている
・わが子が、「同じクラスの友だち全員に私のことを好きになってもらいたい」と思っている
・担任の先生に怒られたことのショックから、担任の先生はオレのことをいじめたいんだと思っている
・▢▢という国がニュースで取り上げられていた内容を見て、「▢▢という国が嫌い、▢▢という国の人は皆悪い人」と思い込んでいる
といったような様子に心当たりがある方はありませんか?
このような極端な考え方、ものごとのとらえ方を『認知の歪み』と言います。
極端な考え方やとらえ方をしているからといって発達障害があるとは限りません。
代表的な認知の歪みは下記の4つです。
・飛躍思考・・・十分な根拠もないのに、一挙に悲観的な結論に飛んでしまう思考のこと
例:みんなが自分のことをダメなヤツだと思っている
・すべき思考・・・「~すべきだ」「~すべきでない」というように、自分で考えた基準が当然だとする思考パターンのこと
例:「勉強はがんばるべきだ」「友だちとは仲よくすべきだ」「先生はこんなことするべきじゃない」
・一般化思考・・・自分に起こった出来事は皆に起こるものだ、1回か2回起こっただけの悪い出来事をいつも起こることだと思い込む思考パターン。
・両極端思考・・・ものごとを白か黒かでしか考えられない、極端な完璧主義の思考パターン ちょっとしたミスや失敗があると、全部がダメと考えてしまう
認知の歪みは程度の問題で誰にでもあります。認知の仕方は人それぞれなので、正解があるわけではありません。ただ、あまりにも自分を苦しめる認知=ものごとのとらえ方であれば、自分を幸せにするものごとのとらえ方ができるようになった方が幸せにいきていけるのではないでしょうか。
発達障害があると、脳の特性でものごとのとらえ方が極端になりやすいことがあるので注意が必要なことがあります。
親御さんであるあなたが、お子さんのものごととらえ方が極端だな、自分を苦しめるとらえ方をしているな、と気づいて、「だからおまえはダメなんだ」「あなたのこの部分はいけない、治して」というふうに、とお子さんを責める材料にすることは決してしないでくださいね。
認知の歪みの分類が作られたのは、苦しみの原因を見つけることを目的として作られているのです。お子さんにもしくはご自分に認知の歪みがあると気づいて、落ち込んでしまったり、家族を攻撃したりはしないようにしてくださいね。
認知の歪みで苦しんでいることをなかなか解消できないといったときには、プロの心理カウンセラーに相談することをおすすめいたしますよ。
あなたの幸せな子育てを応援しています。
本日は黒瀧素子がお届けいたしました。