こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子どもを持つ親のあなたは、
「わが子のことをほめたい」と思っているのに、
どこをほめたらいいのかわからないということはありませんか?
・最近は、子どものことを怒ってばかりになってしまっている。
・子どものほめることろが見つけられない。
・言っても言っても子どもに伝わらないように感じている。
・どんな声がけをしたらいいのかを知りたいと思っている。
そんな風に思っていたとしたら、
今回の記事をぜひ読んでみてください。
発達障害のお子さんをお持ちの親御さんや、
子どもは発達障害と診断は受けていないけど、子どもの発達障害を疑っている方、
発達障害と診断はされなかったものの、グレーゾーンと言われた方には、
とても大切なことになります。
まず知っていただきたいのが、
子どもというのは、親に言われたことをそのまま受け取るということです。
特に、自我が芽生える前の子どもは、親に言われたことを疑うということもせずにそのまま信じてしまうのです。自我が芽生えるのは大体小学校高学年から中学生くらいです。
なので、ほめるなど自分が認められていると感じられる言葉をたくさんかけてもらった子どもは、子ども自身も自分のことが認められるように育っていきます。
反対に、「おまえはできないなぁ」「○○ちゃんはダメな子だな」
などと、子どもが否定されるような言葉を多くかけられて育つと、
自分ってダメな子なんだな、と思うように育っていくのです。
お子さんに発達障害やその傾向があると、
言われたことをそのまま信じる傾向がものすごく強いので、
特に注意が必要となります。
子どもが否定的な言葉を真に受けてしまって、否定的な言葉をそのまま信じていくと、
ありのままの自分でいいんだと思うことができなくなり、自分に自信がなくなっていきます。
つまり、自己受容ができなくなり、自己肯定感も低くなりやすいのです。
発達障害や発達障害の傾向があることで、言われたことにすごく影響を受けやすい特性があると、
否定的な言葉を受けて育っていくことの影響から、2次障害として、
うつ病や不登校・ひきこもりになりやすいということがあります。
不登校・ひきこもり、うつ病などの2次障害ににならないため、予防するという意味でも、
子どもにかける言葉は気をつけていきたいですよね。
子どもをほめるときに、どんなことをほめればいいのでしょうか?
今回は、
『少しでもできているところをほめる』
ということをお伝えします。どういうことかというと、結果よりも努力をほめるということです。
「子どものほめるところが見つからない」とお困りでしたら、
子どもがしていることをよーく見てみてください。
私たち大人は、つい、結果ばかりに目がいってしまいがちではありませんか。
・テストで100点をとった
・クラブ活動で試合に勝った
・一人で着替えができた
・学校で忘れ物をしないで行けた
・けんかしないで友だちと遊べた
といったことは、結果に気がつきやすいのでほめやすいでしょう。
でも、よく見て見ると、その結果が出るまでの過程で、
、
・100点をとるまでの努力をした
・試合に勝てるように、練習をがんばってきた
・途中でおもちゃで遊び始めたけど、一人で着替えをはじめて半分は着替えた
・忘れ物をしないように前の日に学校の準備をしていた(けど、ランドセルに入れ忘れてしまった)
・友だちに「遊ぼう」と自分から声をかけることができた
など、結果の前の過程(プロセス)がありますよね。
結果や成果よりも、やっている過程の努力に気づいて下さい。
子どもの努力をほめることが大切なのです。
・「100点とるまでとても勉強をがんばったね」
・「練習をがんばってきたから、思い切って相手に向かい合っていけたんだね」
・「自分から着替えはじめたね あともう半分がんばろう」
・「惜しい!忘れ物なしまでもう一息だね!」
・「楽しんで遊んでいるね」
といった具合に声がけしていきましょう。表情も大切です。
ほめるときの基本の表情
・笑顔で
・子どもの目を見ながらやさしい目線で
・朗らかで穏やかな表情で
・タイミングよくあたたかな言葉がけで
私は、どうも子どもに合った声掛けが思い浮かばないことに困っていました。
もっとわが子が喜ぶようなことを言ってあげたいと思うのに、
思い浮かばないということがありました。
そんなことで困っているときに、子育てにおいて効果的な声掛けを教えていただくことができました。
勉強するとだんだんとできるようになるのです。
もちろん最初からはうまくいきません。
でも、失敗しながらも実践を積み重ねていくことによって、
だんだんと自分の実になっていくのです。
あなたが困っているということは、
なんとかしたいという気持ちがあるからなのです。
そんな自分の気持ちを見つめながら、
学んで実践していくことで少しずつ解決していきましょう。
わからないことは、知っている人に聞けばいいのです。
いきなり人に聞くのではなくて、本を読むことから初めてもいいと思います。
インターネットで調べることもいいと思います。
あなたが行動していることが、
必ず何かにつながっていきます。
今回のことは、子どもが相手ということに限りません。
あなたが人間関係をより良くしていきたいと思っている相手にもこのような声がけをしてみてくださいね。
あなたの幸せになる子育てを応援しています。
今回は黒瀧素子がお送りいたしました。