こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
発達障害のあなたは、優柔不断であることや決断できないことで悩んでいませんか?
発達障害の子どもが、移り気だったり、飽きっぽかったりすることで悩んでいませんか?
発達障害のある方の中には、決断が苦手だったり、優柔不断になったりする特性を持つ方がいます。
今日は発達障害の決断できない・優柔不断であることに・移り気についてお話します。
発達障害の方が優柔不断な理由
発達障害のある方は、想像することが苦手だったり、客観的に見る力(メタ認知)が弱かったりします。
例えば、私たち大人が何かを決断する時、先に起こりうることを想像し、客観的に考えて判断しますよね。
発達障害のある方は、これが苦手なのです。
また、勘違いもしやすいのです。
例えば、右足から出して外に出た時に、たまたま嫌なことが起こったとします。
客観的に見れば、「右足から出して外に出たこと」と「嫌なことが起きたこと」に関係はありませんよね。
ただ、発達障害のある方は、客観的に見ることが苦手なため、そこを関連付けて考えてしまうことがあります。
右足から外に出たらダメだ…大変なことになる…と思い込むようになり、左足から出ることにこだわったり、一連の動作に執着したりします。
他にも、『汚いものに対して嫌悪感を抱いている人』をたまたま見かけた時に、「汚いと嫌われるんだ」と思い込んで、清潔にしていないと気が済まない、強迫性障害につながったりします。
過去の経験から、こうなるに違いない・これをしたらこうなると思い込むようになり、
その思い込みを積み上げて、何をしても大変なことが起こるかも…と恐れや恐怖を抱くようになり、
それにより、決断できなくなったり優柔不断になったりする(身動きが取れなくなる)のです。
想像することも苦手なので、恐れや恐怖が起こらない可能性を想像できないこともあります。
また、想像できないからこそ、一度決断してやり始めても、これをやった先に何があるかわからない…あっちの方が良かったかも…となり、移り気になったり飽きっぽく見えたりすることもあります。
解決するにはどうしたらいいの?
これらを解決して、決断できないことや優柔不断を乗り越えるためには、どうしたらよいのでしょうか?
①客観的に見るトレーニングをする
②客観的に見れる人(カウンセラー等)に聞いてみる
③自分自身の矛盾に気付く
④もし恐れていたことが起きても大丈夫だと知っていく
①・②は話が長くなるので省略させていただきます。
③の場合、例えば、遅刻をしたら大変なことになる。なら最初から友だちと遊ぶ約束なんかしない方がいいんじゃないか…と優柔不断になった時。
遅刻をするのが怖いのはどうして?と問いかけてみます。
遅刻したら友だちに怒られるかもしれない。嫌われちゃうかも知れない。
怒られたり嫌われたりすることが怖いのはどうして?と問いかけてみます。
ひとりぼっちになっちゃうから。
ひとりぼっちになりたくないから、友だちと遊ばずにひとりぼっちになるというのは、矛盾していますよね。
なので、遅刻の恐れはあるかもしれませんが、自分が本当にしたいことは、友だちと遊ぶことだと気付けると思います。
④の場合、恐れていたことが起きたとしても、自分は大丈夫であると知っていきます。
何が起きても、あまりうろたえず、進んで行ける人って世の中にいますよね。
そういう人って、自己肯定感が高いのです。
何が起きたとしても、自分は大丈夫なんだという自分への信頼・自信があるのです。
その自信は、自分でありのままの自分を愛すこと・親子だったら親がありのままの子どもを愛することで育まれていきます。
先ほどの例の続きであれば、遅刻しちゃうあなたでも、それで誰かに怒られたり嫌われたりするあなたでも、あなた自身があなたのことを好きであれば、乗り越えられるのです。
是非参考にしてみてくださいね。
ということで、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。