こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
大雪の話題でニュースが賑わっていますね。
いつもとは違う天気。
発達障害の方も、いつもとは違うことに対して、さまざまな反応をします。
いつもと違う雪に、はしゃぎだす発達障害の方もいますし、
いつもと違う交通状況などに不安を覚える発達障害の方もいます。
こんな時、どうしていったら良いのでしょうか?
雪で、予定が変わる可能性があることをあらかじめ伝えておく
雪が降ると、交通状況の遅れやイベントが中止になる可能性が出てきますよね。
こんな風に、予定が変わることはあらかじめ発達障害の方には伝えておきましょう。
いきなり予定が変わったことを伝えると、パニックになることがあります。
ですから、事前に可能性を伝えておき、いざ変わった時も、目で見てわかる形で伝えると、発達障害の方は不安になりにくくなります。
事前準備で、なるべく不安は軽減する
こうなったらどうしよう!?という不安が出てくるかもしれませんが、準備をしておけば、不安は軽減できます。
スノーブーツや、スタッドレスタイヤ、雪かきの道具など、準備できるものはあらかじめ準備しておきましょう。
不安って嫌な感情ですし、目を背けたくなることもあります。
目を背けることが決して悪いことではありませんが、一方で、不安というのは、何かに気付かせてくれる大事な感情でもあります。
私も今日は、タイヤにつけるチェーンを買いに行ってきました。
もし雪の中運転することになったら、これをつければ大丈夫という安心が生まれました。
何が怖いんだろう?私はどうしたいんだろう?
そんな思いに向き合うチャンスとして、行動に向かうチャンスとして、不安を活用してみてくださいね。
雪に対するイメージを変えていこう
雪=嫌なものというイメージがついてしまうと、なんだか憂鬱になりますよね。
一方で、雪遊びができたり、白い景色が綺麗だったり、雪にはそんな側面もあります。
私たちは、天気を変えることは難しいです。
雪が降るという出来事は変えることができませんよね。
発達障害の子どもの親御さんが、そんな変えることのできない雪に対して文句を多く言っていると、発達障害の子どもも、雪って嫌なものなんだなと思いやすくなります。
ですから、なるべく雪というものに対しての悪いイメージを、発達障害の子どもに植え付けないようにしていくことも一つ大切です◎
どうせ、変えられないものであれば、見方・捉え方を変えてみる。
これもアプローチの一つです。
怪我にも注意
雪が降ると、転倒のリスクもあります。
発達障害の方の中には、バランス感覚などが未発達の方もいますので、雪で余計に転びやすくなります。
ですから、雪ではしゃぎたくなるのは良いことですが、転倒や怪我にはご注意くださいね。
すべりにくい靴を履くという対策方法もありますし、小さな歩幅で、足全体を下ろす歩き方をすることで、すべりにくくもなります。
こういった方法を伝えておくことで、怪我のリスクも軽減できます。
ということで、大雪ですので、くれぐれもお気を付けてお過ごしください。
発達障害の方にやれることは、事前の対応とわかりやすい伝え方、不安の軽減です。
雪以外にも応用できることですので、ぜひ、参考になさってみてくださいね。
では、今日は心理カウンセラーの神谷今日子がお送りしました。