こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
発達障害がある子どもが将来自立できるようになるためには、自分の頭で考える力をつける必要があります。
仕事をするとき、マニュアルがあればその通りに行えば、ある程度のことはできますが、マニュアルには載っていないことに対処しなければならない時、自分で解決方法を考える必要があります。
解決方法を考えるというのは、必ずしも自分が全てを解決するということではなく、すぐに上司に相談する、同僚に助けを求めるなど、臨機応変に最善の行動をとるということです。
子供の頃から自分の頭で考える習慣が身についている人は、自分では対処できない問題が起きた時に、どんな行動をとるのが最善なのかをとっさに考えることができます。
発達障害がある子どもは、周りの子どもたちができることがうまくできないという場面が多く、親や周りの人たちが正しいやり方を教えようとすることが多くなりがちです。
しかし、こうすればいい、ああすればいいと、何でも教えていると、いわゆる指示待ち人間になり、自分の頭で考えることを避けるようになります。
親としては、子どもが将来自立できるようにと、いろんなやり方を教えているつもりが、かえって子どもの自立を妨げる結果にもなりかねないのです。
発達障害がある子どもは、教えられた方法ではうまくできなくても自分なりの方法を工夫すればできるようになる、ということもあります。
親は、子どもに対して教えたり指示したりすることを必要最小限にとどめ、なるべく子ども自身が自分の頭で考えられるように、子どもの自主性に任せて見守ってあげるという意識が大切です。