こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育て中のあなたは、
お子さんが発達障害、もしくは発達障害のグレーゾーンであったり、発達障害の診断は受けていないけど疑いがあったりというときに、
親子のコミュニケーションがうまくいかなくて困っていませんか?
現在では自閉症スペクトラムという呼び方に統一されているのですが、
以前は呼び方が分かれていました。
そのなかでも高機能自閉症・アスペルガー・広汎性発達障害の特性を持つ方は、
知的障害がなくてこだわりが強いという特徴があります。
そして、大きく分けて
1.感情のコントロールがうまくできない
2.ものごとを客観的にみることができない
という二つのところから困りごとが起きてくることが多くあります。
感情のコントロールがうまくできない、特に注意してほしいのは怒りの感情です。
お子さんが発達障害の特性でカーッとなりやすい、カーッとなったらなかなか怒りがおさまらない、
といった特性がある場合、親御さんも困りはててしまったこともあるのではないでしょうか?
でも、一番困っているのは怒っているお子さん本人なのです。
なので、感情のコントロール方法を身につけていくことが大切です。
そして、親御さんが発達障害の特性のあるお子さんとコミュニケーションをとるうえでやっていただきたいのが、
1.相手の感情を考えながら話していくということ
2.視点を変えて話をしていくこと
です。
先ほども書いたように、客観的なものごとの見方ができないので、相手の立場に立って考えるということが苦手です。相手の気持ちを想像することも苦手です。
なので、面倒でも、
「このパターンはこうだよね。このパターンはこうだよね」
と、様々な視点から話してあげることが大切になります。
絵本を使って、例えば皆さんがよく知っている桃太郎という話ならば、
通常は桃太郎が主人公という視点で描かれている話ですが、
例えば、オニはどんな気持ちだろう?と考えてみるのです。
オニの視点、犬の視点、猿の視点、キジの視点、おじいさんの視点、おばあさんの視点
というように、様々な視点で一緒に考えてみてくださいね。
いろんな視点に立つことができるようになってくると、相手の気持ちを考えることが少しずつできるようになっていきますよ。