こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
子どもに発達障害があるとわかった時、いろんなことを発達障害と結びつけて考えがちですが、発達障害だからこうだと決めつけすぎると、子どもの可能性を伸ばしにくくなります。
たとえば、不登校の子どもが発達障害と診断されるケースがあります。
そうすると、不登校の原因が発達障害だと思いがちです。
そして、発達障害の特徴にあてはめて、発達障害があるからこれが苦手なので、発達障害があるからこんな行動をするのだ、という風に、さまざまな問題の原因を発達障害に求めがちです。
じっとしていられないことが目につくことがきっかけで発達障害があるとわかることはありますが、発達障害があるからじっとしていられないわけではありません。
多くの場合、トレーニングによって、必要に応じて短い時間ならじっとしていられるようになることが可能です。
しかし、「この子は発達障害があるからじっとしていられない子なのだ」と決めつけてしまうと、その思い込みが問題を改善する妨げとなり、子どもの可能性を広げることが難しくなります。
「発達障害がある子ども」というように、発達障害があることを前提に子どもをみるのではなく、「この子の特性の1つに発達障害と言われるものがある」といったように、発達障害があることを前提としない接し方をすることが、子どもの可能性を伸ばすことになります。