こんにちは。発達障がい支援センターの青芝夏樹です。
自動思考とは
自動思考という言葉を聞いたことがありますか?
自動思考というのは心理学の用語で、主に認知行動療法で用いられます。
自分の意志とは関係なく自動的に湧き出る思考のことです。つまり、「何かの出来事があった時に瞬間的に浮かぶ考えやイメージ」のことです。
人間誰しも、自動思考をしています。
自動思考の例
例えば、上司にきつく注意されたときどう考えますか?
①失敗してしまった。どうしよう。
②注意されても仕方がない。
③自分は何をやってもダメだ。
④なんだ。あの上司の言い方。ムカつくなあ。
⑤何か嫌なことでもあったのかなあ。
これが自動思考です。自動的に湧いているんです。
自動思考のメカニズム
では、どのようなメカニズムで湧いてくるのでしょう?
観念によりスキーマが作られている状態で、出来事を体験すると、自動思考が湧いてきて、行動に移し、結果が生まれるいう流れです。
③を例にやってみましょう。
【観念】 仕事ができなければならない
【スキーマ】自分はダメな人間だ
(出来事) 上司にきつく注意された
【自動思考】自分は何をやってもダメだ
【行動】 落ち込む
【結果】 うつ病になる
どうしたらいいの?
自動思考をしていることに気づく必要があります。自動思考していることに気づけば、「出てきたな自動思考」と思って客観的にみることができます。
自己否定的な自動思考をしていることに気づいたら、自己否定を即座にやめることです。
上手な対処の仕方
上司にきつく注意された。⇒ 注意された原因は何なのか?自分に改善する点はあるのか?改善できることがあれば改善して終わりです。
自動思考に気づくことを常に意識してみてください。