こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育て中のあなたは、愛着形成不全(愛着障害)という言葉を知っていますか。
愛着形成とは子どもが親など特定の他者に対して持つ情緒的な心の絆や信頼感のことで、親子が互いに関わり合って成立するものです。愛着形成不全(愛着障害)とは、親との愛着が形成されずに子どもの情緒や社会性に問題が生じる状態のことです。
これと似ているような言葉でインナーチャイルドという言葉があります。
インナーチャイルドとは、”内なる子ども”という意味で、子どものころの強い感情がくっついている記憶にしばられているために、大人になってからの社会生活に困難が生じている状態のことです。
インナーチャイルドが起きるということは、愛着形成不全(愛着障害)があるということなのです。
そして、子どもに発達障害(発達の凸凹)がある場合、親にうまく接することできないということが起こることもあります。それでも愛着がつくられないわけではなく、愛着形成の時期が後ろにずれる形で長期化するために、小学校中学年くらいに愛着形成が出来上がる子が多いです。
愛着形成とは、一言でいうと
なにがあっても愛されている
と子どもが感じられていること。ただそれだけなのです。この感覚を持っている人はインナーチャイルドの問題が起きずらいのです。
でも、インナーチャイルドで大人になってから社会生活に問題が起きてくる方は、親に愛されている感覚がなかったり、もしくは条件付きの愛であることがあるのです。
条件付きの愛の例
・いい成績とったら愛される
・親のいうことをきかないと愛されない
など
もちろん、完璧に愛着形成やインナーチャイルドの問題が起きないような子育てというものもありません。
今、親になった自分にインナーチャイルドの問題が起こっていたとしても、自分の子どもにどう接したらよいのかわからない方も、まずは目の前のことから、何かできることをさがして1つずつ取り組んでみましょう。どうしても難しければ、カウンセリングを受けるということが大切になってきます。
親のあなたの気持ちは必ず届く日が来ます。