こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
子育て中のあなたは、子どものためによかれと思って言っているつもりなのに、
なんだかひっかかることはありませんか?
「兄弟の中で一番早起きだね」
「○○ちゃんより上手だね」
「グループの中で、一番注意深いね」
「今回は平均点よりは上だったね」
上記の言い方、実は他の人との比較をしている言い方になっています。子どもに限らず、大人でも他人と比較される言い方はイヤなものです。他者と比べる言い方ではなく、その子の成長をほめる言い方をしていきましょう。
上記の言い方だったらたとえば、
「兄弟の中で一番早起きだね」 ⇒ 「昨日よりも早く起きることができたね」
「○○ちゃんより上手だね」 ⇒ 「1年前よりずいぶん上手になったね」
「グループの中で、一番まわりのメンバーに気遣っているね」 ⇒ 「リーダーの役目を一生懸命やっているね」
「今回は平均点よりは上だったね」 ⇒ 「前の学期より成績が上がったじゃない、がんばったね」
というような言い方にしていきましょう。
発達障害があると、まわりの子が当たり前にできていることが本人はできなかったり、
できたとしてもとても時間がかかってしまったりして苦労していることがあります。
そんなところで、兄弟やまわりの子と比べられる言い方をされていると、
自信を失ってしまい、自己肯定感や自尊心が失われてしまうことにつながっていくので注意が必要です。
声がけは本当に大切です。日本には昔から言霊という言葉があるように、発している言葉、かけられている言葉には力があるので、いう言葉には気をつけて子育てしていきたいものです。
もしかすると、今まで子どもにまわりの子と比べる言い方をしてしまったことを後悔してしまう親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、
気づいたそのときから変えていけばいいのです。
完璧な親というのはこの世に存在しません。
子どもは親のことが大好きですし、親であるあなたも子どものことは大好きです。
親であるあなたの愛を表現していってください。
ありのままのお子さんを認めてあげてください。
誰かと比べる必要なはないのです。
あなたの無条件の愛は必ず子どもに伝わりますから。