こんにちは、発達障がい支援センターの神谷今日子です。
今はお正月ですね!
おせち料理など、召し上がられましたか?
こういった季節の行事・イベントは、みんなで楽しめて良いですよね。
ただ、発達障害のお子さんの中には、お正月やクリスマス、誕生日などの季節のイベントを理解しづらい子もいます。
私たち大人からしたら、当たり前に、「お正月はめでたい!」「誕生日は生まれてきた日だからお祝いしよう!」と思いますよね。
しかし、発達障害のお子さんの中に、そういった価値観が芽生えていない場合、
・何でお祝いしているのか?わからない…
・何でみんなが喜んでいるのかわからない…
・周りの様子がいつもと違って、とまどう…
といった状態になってしまうことがあります。
大人からすると、お祝いしているのに全然反応がないな?と拍子抜けしてしまいますよね。
ガッカリしてしまう方もいるかもしれません。
小学生になると、社会性をどんどん育んでいく時期になります。
その中で、こういった季節のイベントは理解しておきたいですよね。
そこで、今日は、発達障害の子どもに、季節のイベントを理解してもらう方法をいくつか紹介していきます!
1.理解していなかったとしても、声掛けをおこなう
どうせ、わからないから~!と何もしないのではなく、発達障害のお子さんが季節のイベントを理解していない状態であっても、声掛けをおこなっていく方法です。
例えば、新年になったら、「明けましておめでとう!」と、お子さんにも声をかけてみるのです。
誕生日には、「おめでとう!」と声をかけ、お祝いをします。
最初は、全くわからなかったとしても、声掛けをしていくことで、徐々に季節のイベントへの価値観が芽生えてきます。
発達障害のお子さんの中で、
「なんか、おめでとうって言ってもらえて、プレゼントをもらえる日があるな!」
「みんなで、あけましておめでとう~って言いながら、おじいちゃんちに行く日があるな!」
といったようにです。
2.カレンダーを活用する
これは、日にちの概念を理解させていく方法でもあります。
やり方は、カレンダーに「おしょうがつ」「きょうこのたんじょうび」などと書いておきます。
そして、カレンダーを指さしながら、何度も、発達障害のお子さんへ声掛けをします。
「あと3回寝たらお正月だね!」
「あと1回寝たらお正月だね!」
「お正月になったらおじいちゃんちに遊びにいくよ!」
といったように、何度も声掛けします。
そうすると、発達障害のお子さんの中にも、「お正月というものがもうすぐあるんだなぁ」という理解が少しずつ芽生えていきます。
3.童謡で理解させていく
童謡には、季節のイベントの理解が進むようなものが多くあります。
例えば、お正月でしたら、「もう~い~くつね~る~と~お~しょう~が~つ~♪」という童謡がありますよね。
そういった動画を発達障害のお子さんに見せたり、一緒に歌ったりすることで、季節のイベントへの理解が深まっていきます。
4.季節のイベントを理解していても、感情を表現できないことも…
季節のイベントは理解しているけれど、感情をうまく表現できないという発達障害のお子さんもいます。
例えば、誕生日をお祝いされているとわかっていて、嬉しい!と思うのだけれども、それを表現する方法がわからないというケースです。
そういった時は、周りの大人が、嬉しそうな表情をしながら、「嬉しいね~!」といったように、声をかけてあげます。
こういったことを繰り返していく内に、発達障害のお子さんは、「この時はこういう仕草や言葉を使えばいいんだ!」と理解できるようになっていきます。
色々な経験を通して発達をうながしていきましょう
季節のイベントは、私たちの生活を豊かにしてくれますよね。
季節のイベントを通して、発達障害のお子さんの中で、「お祝いされて嬉しい」という理解が進めば、「今度は他の人を祝ってあげよう!」という社会性も芽生えていきます。
ぜひ、色々な経験を通して、発達障害のお子さんの発達をうながしていってくださいね。
そして、発達障がい支援センターでは、『発達障がい克服!無料メルマガ』というものを発行しています。
発達障がい克服のための知識を毎日無料で配信しています。
発達障がいでお悩みの方は、ぜひ読んでみてくださいね。
では、今日は、発達障がい支援センターの心理カウンセラー神谷今日子がブログをお届けしました。
良いお正月をお過ごしください♪