こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
Minecraft(マインクラフト)というコンピューターゲームをご存じでしょうか?
「マイクラ」とも呼ばれる大人気ゲームで、2020年には全世界での累計販売本数が2億本を超え、2023年4月の月間アクティブユーザー(1ヶ月の間にプレーした人の数)は1億7千万人います。
仮想世界で建築や街づくりが楽しめて、1つの同じ仮想世界上で複数のプレーヤーが入って一緒にプレーすることができるゲームです。
このたび、信州大病院では自閉スペクトラム症など発達障害の子どもの集団作業療法として、このマインクラフトを使った臨床研究を始めたそうです。
テレビゲームは、「ゲーム脳」「ゲーム障害」などと言われるような、依存性や心身に与える影響などネガティブな側面が取り上げらることが多いのですが、他者と交流するきっかけにもなります。
実際に、発達障害がある不登校の子どもが、オンラインゲームを通じて、あいさつの仕方やコミュニケーションのとり方をはじめ、学校生活や社会生活の様子を教えてもらい、外の世界に出ていくことができるようになったという事例もあります。
学校生活になじめず、社会参加が困難と思われる子どもでも、得意なゲームを通じてなら他者と関わるハードルがぐんと下がります。
マインクラフトを使った集団作業療法の臨床研究は、新たな試みとして注目を集めています。