こんにちは、
発達障がい支援センターの真鍋良得(まなべりょうえ)です。
発達障害のある人は、周りの状況が見えていないと言われることがあります。
これは、周りの状況が見えていないというよりは、関心を向ける対象が限定的だったり、多くの人とは違う視点から物事を見ているために、そう思われるのです。
全体の様子を眺めながら周りの人とうまくやっていくことは苦手でも、特定の部分には関心を向けていたち、違う視点から眺めていたりするので、他の人が気づかないところに気づくこともあります。
関心を向ける範囲が限定的で意識が狭い範囲に集中することや、思いもよらない視点に立って考えることで、後世に残るような発明や発見ができたりします。
発達障害のある人が、自分の感性を生かして活躍すれば、多くの人の役に立つ場面があるはずです。
子どもの頃から「みんなと同じ」であることを求められ、みんなと同じようになろうとするための努力ばかりしていると、自分の特性を生かして活躍するチャンスがなくなります。
みんなと同じになろうとせず、しかし周りの人たちとはうまくコミュニケーションを取りながら自分らしさを発揮することができれば、自分の得意を生かすことができます。
周りの状況が「見えていない」代わりに何が見えているのか、その「見えている」ものを大切にしていいのではないでしょうか。