こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、「○○したいのに、○○をする行動ができない」ということで困っていませんか?
・テスト勉強して成績を上げたいと思っているのに、勉強のやる気が起きない
・断捨離したいのに、全然ものが捨てられない
・ダイエットして痩せたいと思っているのに、運動できない
・英語が話せるようになりたいのに、英会話の習い事をはじめることができない
じつは、「○○ができない」という思いの奥には、「○○したい」という思いが隠れています。
もし、習い事に興味がないのなら、そこで「できる」「できない」という思いは出てこないのです。
興味を持っていて、「○○したい」という思いがあるから「○○ができない」という思いが出てくるのです。
何か行動を起こそうとするときに、「私にはできない」「失敗するかもしれない」「こうしなければならない」といった否定的に考えてしまう心の壁や、行動が抑制される状態を『メンタルブロック』といいます。
ではなぜ、「できる」「できない」という選択肢から「できない」をすぐに選んでしまうのでしょうか?
それは、自分を守るためです。
人は心が傷つくことを避けるために『防衛機制』という心理的作用が無意識に働いて嫌な経験を押さえ込んだり、自我が傷ついたり崩壊したりするのを防いでいるのです。
たとえば、
・テスト勉強して成績を上げたいと思っているのに、勉強のやる気が起きない
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やっても結局できなかったら恥ずかしい(逃避)
・断捨離したいのに、全然ものが捨てられない
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物を手放してしまったら、あとで後悔するかもしれないという不安がある
・ダイエットして痩せたいと思っているのに、運動できない
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これまでダイエットの失敗を繰り返してきたので、また失敗するなら最初からやらない方がいいと思ってしまう
・英語が話せるようになりたいのに、英会話の習い事をはじめることができない
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・続かなかったら学費が無駄になる
・教室で恥をかいて笑われるかもしれない
・子どものころに、親に無理に通わされた嫌な思い出がある
・他にもっとやりたいことがある
このように、過去の嫌な経験をしていたり、自分に自信がなかったり、行動することで嫌なことが起きるかもしれないという不安があると、行動できなくなってしまうのです。
「○○できない」という気持ちの後ろに「○○したい」という気持ちがあるということに気づいたら、
どうせなら行動できるようになりたいと思いませんか?
あなたが行動できるようになるためには、あなたの『観念』を変えればいいのです。
観念とは主観的なものごとのとらえ方・価値観のことです。
あなたが「自分はできない」という観念を持っていれば、
その観念から「私はできない」という感情・思考が生まれ、
その感情・思考から「私はできない」という言葉になり、
「行動しない」という行動を生み出してしまうのです。
ですから、行動できる自分になりたかったら、観念を「私はできる」という観念に書き換えていくことがとても大切になりますよ。
観念の変え方については、当発達障がい支援センターの心理士に相談してくださいね。