こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、自分もしくは身近な人が発達障害かもしれないと思っている。でも、HSPのような感じもする。
いったいどっちなんだろう?
と思うことはありませんか?
HSPは精神医学の病名ではありません。
HSPは最近よく耳にするようになったという方も多いかと思いますが、
ハイリー・センシティブ・パーソンの略で、五感のいずれかが生まれつき過敏である人のことです。
人口の2割弱がHSPだと言われていますが、日本ではHSPの割合が外国よりも高いと考えられています。
日本は思いやりの文化があり、言わなくても察することが得意な国民性を持っています。察することができるということは、やはり五感を通じて把握する能力が日本の文化としてあるのでしょう。
発達障害の方は外国に住むと楽になるということがあります。日本の言葉はあいまいな表現が多いので、発達障害の方の察することが苦手という特性があるために、外国に比べて日本では苦しくなってしまうということが起きるのです。
発達障害とHSPの関係
ASD(自閉症スペクトラム)とADHD(注意欠如多動性障害)などの発達障害とHSPは共通点が多くみられることから、発達障害とHSPは似ているところがあると言われます。
共通点とはこのようなところです。
ASDとADHDで見られる感覚過敏と、HSPの刺激への感受性
ADHDの衝動性と、HSPの刺激への過反応
ASDのこだわりと、HSPの考え込む特性
そのため発達障害とHSPを見極めるには下記の点に注目する
必要があります。
ADHDは『衝動的・積極的』だが、HSPは『衝動的・消極的(慎重)』である。
ASDは『空気を読まない(気を使わない)』だが、HSPは『空気を読み過ぎる(気を使い過ぎる)』といったことが確認するポイントになります。
もちろん、発達障害とHSPが併存している方もいらっしゃいます。
ご参考になれば幸いです。