こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、学校や職場で人と話をしたいと思った時に、
・どんな話をしたらいいのか思いつかなくて困る
・自分の趣味に合う人がなかなかいなくて、話が合う人がなかなかいない
・話題選びに困ってしまう
・雑談がどうしても苦手
ということはありませんか?
もしくは、そもそも人に興味を持てない、という方もいらっしゃるかもしれません。
発達障害(神経発達症)、もしくは発達障害のグレーゾーンでも、
あまり人に興味がない方がいらっしゃいます。
それで話をすることや雑談すること自体に興味を持てないという方もいますね。
どうして他者に興味が持てないのでしょうか?
・相手に自分のことをどう思われているか不安な気持ちがあるから
・一人でいることが好きで楽しいから
・表情から察することが苦手で、人の気持ちを読むことが苦手だから
・人づきあいにメリットを感じないから
上記のような理由で他者に興味を持てないのかもしれません。
他者に興味が持てないことで困っている方は、どうして他者に興味が持てないのかをもっと深く考えてみましょう。他者に興味を持つことに不安な気持ちや苦手意識がある方は、自分で自分のことを認められていない、自分に自信がない可能性があります。
自分で自分のことを認められていないから、他者からの評価を求めてしまうので他者からも評価が気になるのです。自分に自信がないので、自分を守るために他者に興味がないと自分に思い込ませようとしている可能性があります。
自分で自分のことを認められていない、自分で自分のことを好きではない状態から、自分に自信がある、自分のことが好きである状態になることは、人によってはなかなか時間がかかることがあります。
ただ、職場・学校など人とどうしても関わらなければいけない状況のときに、人とコミュニケーションをとっていくことはどうしても必要だったり大切な事だったりしますよね。
他者に興味が持てないからコミュニケーションが苦手
⇓
コミュニケーションが苦手だから他者と関わらない
⇓
他者が遠い存在になってますます他者に興味が持てない
⇓
ますますコミュニケーションが苦手に・・・
と苦手スパイラルに陥ってしまうのもこまりますよね。
ただ、あなたは他者に興味を持てないときでも、あなたが興味があることを他者が知っていたら、ちょっとその方に興味がわいてきませんか?
自分の好きなことをまず知ってください。自分はどんなものが好きなのか?自分はどんなんことに興味があるのか?
そうしたら、あなたの職場の同僚だったりクラスメイトだったりに、自分のの好きなこと・興味があることを知っているかどうかを聞き出していきましょう。聞き出していって、相手も共通の好きな事・興味があることを持っていたら、話がはずんでいくと思いませんか。
そう、共通点があると仲が深まりやすいのです。パッと見てわかる洋服や持ち物などが同じだったら「同じですね~」と盛り上がることができますね。でも、見た目ではわからないことが多いのが現状です。ですから、共通の好きなことや興味のあることを同僚やクラスメイトが持っているかどうかは、相手に質問していくことが必要になってきます。
何を質問したらいいのか思いつかないときは、5W1Hを使うことも有効ですよ。
いつ When
どこで When
だれが Who
なにを What
どのように How または どれくらい How much
たとえば旅行が趣味だという相手にどんな旅行が好きなのかをきいてみます。見知らぬ土地に行って様々な景色を見ることが楽しみかもしれません。旅行の計画を立てる段階が好きなのかもしれません。各地の美味しいものを食べることが好きなのかもしれません。
そして、あなたは旅行はそれほど興味がないのかもしれないけれど、ドライブが好きなだとした場合、どうしてドライブが好きなのか考えてみると、美味しいものを食べることが趣味だったとすると、ドライブに行って美味しいものを食べる、という共通の好きなことが見つかった!としたら、会話は弾んでいきますよね♪
このように自分と共通点を持つ人に親近感を持つ心理作用のことを、心理学では『類似性の法則』と呼びます。これは、性別、出身地、学歴、考え、言動、価値観などあらゆる属性に対して働くのです。
このように、仲良くなりたい人とは、共通点を見つけていきましょう。相手との共通点が見つかれば、その他者に興味がわいてくるのではないでしょうか。
他者との共通点を見つけていくことで、コミュニケーション力をアップに役立ちましたら幸いです。