こんにちは!
発達障がい支援センターの黒瀧素子(くろたきもとこ)です。
あなたは、感覚過敏もしくは感覚鈍麻という症状があることをご存じですか?
感覚過敏とは、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)などの諸感覚が過敏になっていて日常生活に困難さがある状態をいいます。 感覚鈍麻は所感覚がほとんど認識できていない状態です。感覚過敏・感覚鈍麻は、病名ではなく症状なので、診断名があるわけでもなく、治療方法があるわけでもありません。 感覚過敏・感覚鈍麻は発達障害、特にASDの方に多く見られる症状です。でも、発達障害だからASDだからといって感覚過敏・感覚鈍麻があるとは限りませんし、感覚過敏・感覚鈍麻がある人が必ず発達障害であるとも限りません。
感覚過敏・感覚鈍麻といった感覚のかたよりは個人差がかなり大きく現れます。
たとえば、同じ聴覚の過敏でも、空調や時計の音など小さな物音が気になってしまって夜眠れないという方もいれば、雷やドライヤー、掃除機など特定の大きな音が苦手という方もいま聴覚にはす。発達障害があっても、聴覚にはかたよりがないといったこともあります。
人によって感覚のかたよりはかなり状態が違ってくるので、困っているときは一人ひとりの感じ方を確認する必要があります。
そして、感覚のかたよりは、特に子ども本人が自覚しにくいのです。自分の感覚が当たり前の標準なので、他の子がどのように感じているのかはわからないのです。生活する上で困難なことが起こっても、感覚にかたよりがあるとも思えず、我慢できない自分がよくないと考えてしまい、自分を責めることになってしまうことにつながることがあります。ですから、お子さんに感覚過敏の症状があることに親御さんや周りの支援者の方が気づいて理解・サポートしていくことが大切ですよ。